今回は、新卒人材の採用に関わる重要な統計情報をお届けします。
厚生労働省・文部科学省が発表した2025年春の卒業生の就職率(4月1日時点)は98.0%でした。
前年の98.1%をわずかに下回ったものの、2年連続で98%超を記録。調査開始以来、初の快挙です。
新卒市場は「超売り手市場」へ
この高就職率は、企業間での新卒人材獲得競争が激化していることを示しています。また、学生は大手志向が強く、加えて、企業の柔軟性や将来性・SNSでの評判を重視する傾向があります。
中小企業が備えるべき“採用力”とは
- 説明会やSNSを活用した採用広報の強化
- 勤務間インターバルやテレワーク制度など、働きやすい職場づくり
- 助成金を活用した初期採用コストの軽減(例:特定求職者雇用開発助成金)
まとめ
採用市場の売り手優位が続く中で、中小企業にとっては「選ばれる企業」になるための工夫が欠かせません。単に求人を出すだけでなく、自社の魅力を的確に発信し、学生が安心して働ける環境を整えることが重要です。あわせて助成金などの制度を活用し、採用コストと定着率の両面でバランスの取れた戦略を立てることが、今後の成功のカギとなります。