失業は誰にでも起こり得ることですが、その際に頼りになるのが失業保険給付です。
しかし、「何か条件が必要?」「いつからもらえるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。順にご説明いたします。
失業保険給付を受け取るための条件
まず、失業保険給付を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
- 離職日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること
※特定受給資格者(倒産・解雇等により再就職の準備時間なく離職を余儀なくされた方)または、特定理由離職者(期間の定めのある労働契約が更新されなかったことにより離職した方)の場合は、離職日以前1年間に被保険者期間が通算して6か月以上でも可
- 失業後の「待機期間」(通常7日間)が経過していること
つまり、単に失業しただけでは給付を受けられません。一定期間の雇用保険加入歴と、失業後の待機期間が必要になります。
実際にいつから受け取れる?
では、具体的にいつから受け取れるのでしょうか。
失業してから1週間(待機期間)が経過した後、以下の手続きを完了すれば受給が可能になります。
- ハローワークでの求職活動登録
- 失業認定申告書の提出
- 必要書類の提出(離職票など)
これらの手続きを済ませると、指定の口座に給付金が振り込まれます。初回の振込みは手続き完了から2〜3週間後が目安です。
注意点とアドバイス
注意点
失業の理由によっては、給付開始までの期間が異なる場合があります。例えば、自己都合退職の場合は2ヶ月の給付制限期間が設けられることがあります。この期間は給付金が入ることはないので、ある程度の貯蓄が必要です。
※給付期間や金額は、年齢や退職理由、雇用保険の加入期間によって異なります。詳細は、お近くのハローワークで確認するのが正確です。
アドバイス
◇求職活動をしていることが給付継続の条件になりますので、定期的なハローワーク訪問を忘れないようにしましょう。
◇再就職手当など、早期に再就職した場合にもらえる手当金もあります。積極的な就職活動を心がけましょう。
まとめ
失業時は予期せぬことが多いですが、適切な手続きができれば失業保険の恩恵を受けることができます。
ただし、手続き期間には期限があります。失業された場合は、できるだけ早くハローワークに足を運び、必要な登録を済ませることをおすすめします。
今回の内容をぜひ参考にしてみてください。