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【工場のDX化】人手不足に対応する実際の省力化の取り組みを紹介

今回は工場でのDX化の事例を紹介します。

 

地方企業や工場現場では人手不足が一段と深刻化しています。

実際の省力化の体制づくりは参考になるのではないでしょうか。

 

紹介するのは、山形県鶴岡市でプリント配線基板を手がける「OTC」鶴岡事業所です。

 

OTC鶴岡事業所の従業員は209人。

現在の人員規模のままで、年10%の売上げ拡大できる体制づくりに力を入れています。

そのために年2~3億円を自動化へ投資しているといいます。

OTC鶴岡事業所の自動化やDX化への取り組み

工場のDX化では、設備を一新するのは現実的ではありません。

そこでOTC鶴岡事業所では、古いアナログ設備を一つひとつ自社でネットワーク化していっています。

 

まず、2020年に4人が専任で携わる自動化推進課を新設しました。

担当者は短期間で独自にプログラムを書けるまでにスキルアップした、といいます。

エッチング工程の自動化など、さまざまな自動化を進めることで省力化に成功しています。

 

最近では、他社製の無人搬送ロボを自社で改良したそうです。

エレベーターなどと通信ネットワークで連携させ、2〜3階にも書類や材料、工作物を運べるようにしたといいます。

 

OTC鶴岡事業所の取り組みは、工場のDX化を現実的に推進する好例だといえます。

  • 自動化やDXを推進する部署を新設し、社内の人材を育成
  • 最新の機器へと買い替えるのではなく、アナログな機器をネットワーク化させる

 

このように、社内のリソースを活用し、数年単位でのDX化を目指すのが現実的だといえそうです。