今回は食品メーカーで広がるAI活用の動きについて紹介します。
食品メーカーの生産工場では、人手不足が課題です。
熟練作業者の退職が増加していることも問題になっています。
また、新型コロナウイルスの流行によって、外国人材を確保するのも難しい状況です。
そのため、生産現場の効率化は競争力を左右する重要なポイントだと認識されてきました。
そこでアサヒ飲料では、出荷前の飲料にカビなどの混入物がないかを確かめる品質検査に、AIを活用しています。
従来の検査法と比較すると作業時間は半分になり、結果として年間約180時間の短縮効果を見込んでいます。
またAIの導入は、コスト削減にも効果を発揮しています。導入で約70%、運用コストでは約85%安くできています。
カゴメでは、トマトソースを作る際にトマトの皮やヘタなどの不純物をAIが見分けて取り除くシステムを導入しています。
食品・飲料メーカー各社には原材料価格の上昇などの逆風も吹いています。
製造現場へのAI導入はコスト抑制の有力な手段となりうるでしょう。
今後も食品メーカーでのAI活用はさらに発展していくと見られます。
最新の情報をチェックしておきましょう。