今回は、日本労働組合総連合会が実施した調査を元に、
入社前後に発生するトラブルの原因について解説します。
【出典】
新入社員研修や指導が十分ではない企業が一定数
卒業後最初の会社における、新入社員研修や指導・アドバイスの有無について、
「十分にあった」と回答したのは、全体の35.9%です。
一方で、「あまりなかった」は14.9%、「なかった」は6.1%と、
十分な対応がなかった企業も一定数あります。
特に、労働組合がない企業では、その傾向が強くなっています。
時間外労働が恒常的だと回答したのは3割
就職した会社での問題について、複数回答形式で調査した結果では、
「時間外労働が恒常的である」と回答した割合が29.2%。
「仕事に見合わない低賃金である(29.0%)」や
「精神的に不調になり辞める人が多い(23.6%)」も上位でした。
時間外労働や有休の悩みについては、前回2016年の調査より減っているものの、
改善しきれていない面もあることがわかります。
3割以上が新卒入社の会社を離職
同調査では、他にもさまざまなトラブルが発生しており、
3割以上が新卒入社の会社を離職していることもわかっています。
企業としては、入社前後のトラブルをできるだけ無くし、
自社に定着してもらうための工夫が大切です。