デジタルトランスフォーメーション(DX)など経済環境の変化が加速するなか、
あらかじめ仕事の内容を定めた「ジョブ型雇用」が普及してきました。
では、ジョブ型雇用が注目されるようになったきっかけはどこにあったのでしょうか?
今回はあらためて、ジョブ型雇用が注目されるようになった背景を解説します。
きっかけは「就活ルール廃止」
ジョブ型雇用導入の流れのきっかけとなったのは、2018年の経団連会長の発言だったといわれています。
「終身雇用制や一括採用を中心としてきた教育訓練などは、企業の採用と人材育成の方針からみて成り立たなくなってきた」と発言し、
就活ルールの廃止を表明しました。
この就活ルール廃止が表明されたことをきっかけに、新卒一括採用の見直しが進みました。
終身雇用の限界
さらに、2019年に経団連は「終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることには限界がきている」と表明しています。
この発言により、日本型のメンバーシップ雇用の抜本的見直しの議論が進みました。
このように、就活ルールの廃止と終身雇用の限界を宣言されたことで、日本型のメンバーシップ雇用の見直しが進み、
こうした流れで欧米流の「ジョブ型雇用」に注目が集まることとなったと考えられています。