年功序列ではなく職務内容で賃金を決めるジョブ型雇用。
従来の雇用制度とは大きく異なるため、導入がスムーズにいかない企業も多いといいます。
そこで、ジョブ型雇用がかかえる課題と理由について解説します。
ジョブ型雇用がかかえる課題
ジョブ型雇用を導入した企業によくある課題としては
- 公募しても人材が集まらない
- 誰がそのジョブをやってもうまくできない
というものがあります。
ジョブディスクリプション(職務記述書)がうまく作れない
こうした課題が起こる理由のひとつに、ジョブディスクリプションを作る難しさがあります。
ジョブディスクリプションとは、日本語では職務記述書を意味します。
ジョブ型雇用では、求人情報に担当する業務や、担当範囲、必要なスキルなどをまとめたジョブディスクリプションの明記が必要です。
日本企業の場合、従業員の職務範囲は変動的な場合が多いでしょう。
そのため、明確な職務内容を定めることが難しく、なかなかジョブ型雇用の普及へと結びついていないのが現状です。
ほかにも、ジョブ型雇用に適した評価制度が整っていないことなども原因だといえます。
ジョブ型雇用を導入したい場合、こうした制度の見直しから手を付ける必要があると言えるでしょう。