来年4月の入園に向けた保育所の申し込みが、終盤にさしかかっています。
入園申し込みは10月から11月にかけて多く、1月から2月にかけて結果が出ます。
未就学のうち保育所などを利用する割合は5割を超えており、多くの親が「保活」の当事者です。
待機児童は減っている
希望しても入れない待機児童の数は、4月1日時点で2944人でした。
1994年の調査開始以来、最小で5年前の9分の1にまで減っています。
じつは隠れ待機児童が6万人
しかし、実際には「隠れ待機児童」の存在があり安心できません。
「自宅に近い特定の園のみを希望」「求職活動を休止」などの理由で、
待機児童から除外される数が約6万人います。
また、待機児童数はあくまで、最も入園しやすい4月1日時点のものです。
年度後半に向けて増えていき、例年ほぼ2倍です。
4月入園中心が復帰の大きな壁となっている
4月時点で定員に一定の余裕がなければ、年度途中の入園は難しいといえます。
たとえば10月生まれの子が1歳の誕生日を機に入ろうとしても、0歳児クラスが埋まっていれば、
会社への復帰の壁は高くなります。
育休は最長2歳まで延長できますが、現実的には誰もが長期に休めるわけではないためです。
このように、保育園の4月入園中心の制度によって、
育休からの復帰に頭を悩ませている労働者は多いといえそうです。