他の分野とおなじように、農業もDX化が求められています。
2021年3月には農林水産省によって「農業DX構想」も発表されています。
背景には、高齢化と労働者不足があります。
農業従事者に占める65歳以上の割合は7割を超えており、新規就農者も多くありません。
そのため、デジタルや新技術によって労働力不足を補う効率的な農業スタイルの確立が急務となっています。
自動車部品メーカー「デンソー」は、農業DXを加速させるシステム開発を行っています。
以下では、三重県のトマト農園で実際に取り入れられている技術を紹介します。
タブレット
従業員はタブレットを手にして作業を行います。
タブレットには当日の作業や場所が表示され、指示に沿い仕事をする。
従業員ごとに当日の作業を指示する時間を節約でき、発育状況を写真で共有することも可能です。
自動搬送システム
システム上の計画と実績をもとに、収穫物や不要になった葉などを運ぶものです。
このシステムによって重労働から解放され、将来的には24時間稼働可能な農場を目指していると言います。
他にも資材不足などのトラブルを知らせるランプや、在庫管理モニターなども導入しています。
こうした効率化を進めることで、人員の4割を削減できたと言います。
スマート農業の市場規模は今後も拡大していくと予測されており、注目されています。