今回は、外国人観光客の獲得に必要な視点を紹介します。
2022年8月現在、日本への外国人観光客は団体客に限って受け入れています。
しかし、円安で日本旅行の好機とみる外国人も少なくありません。
そのため、規制が緩和された場合には訪日外国人数が新型コロナ前の水準に戻ると期待されています。
なかでも注目は、日本旅行への関心が高いアジアの富裕層です。
シンガポールの富裕層向けオーダーメード型旅行会社「トラベルキュレーターズ」によると、アジアの富裕層は次のような考えを持つ人が多いといいます。
- 文化遺産の保存に興味がある
- 歴史を学んだり、寺で座禅をしたりとじっくり過ごしたい
- 人生を特別にするのは訪れたホテルやレストランではない
- 旅先で出会った人や、そこで聞いた面白い話にこそ価値がある
そこでトラベルキュレーターズはJTBアジアパシフィックと連携して下記のようなツアーを行うといいます。
- 静岡県の有名なわさび農園や和牛の牧場に訪問するツアー
- 北海道利尻島で地元漁師と昆布やウニを取る体験ツアー
観光名所を車でホッピングするのではなく、日本の文化を深く経験できるツアーです。
アジアの富裕層を獲得するには文化を実際に体験し、現地の人との交流を生み出す仕組みやパッケージの開発が必要だといえそうです。