今回は、少子化問題の背景と言われている婚姻数の減少について実際のデータを紹介します。
日本の少子化問題が深刻さを増しています。
2021年に生まれた子どもは、過去最少の81万人でした。
少子化に直結するのが、結婚する人の減少です。
日本は婚外子が少なく、結婚してから子どもを持つケースがほとんどだからです。
婚姻件数は、実際に急激に減っています。
厚生労働省の人口動態統計によると、2015~2019は60万件前後でした。
しかし、2020年は53万件、2021年は50万件と2年連続で戦後最少を記録しています。
50歳までに結婚していない人の割合も非常に多くなっています。
国立社会保障・人口問題研究所が2020年の国勢調査をもとに算出したところ、
男性で28.3%、女性で17.8%が50歳までに一度も結婚していないといいます。
また、男女共同参画白書によると20代独身者のうち、中学を卒業してからこれまでにデートをしたことがない男性は40%、女性は25%だといいます。
なお、1980年の50歳時未婚率は、男性2.6%、女性4.5%です。
いかに日本社会の結婚に対するあり方が変わってしまったかが分かると思います。
社会の変化に対応した、大きな制度設計が求められています。