企業型確定拠出年金(企業型DC)の加入者の半数以上が、加入時の設定のまま放置していると言われています。
そこで、企業型DCの資産配分に手を加える「スイッチング」と「配分変更」2つの手法を紹介します。
スイッチング
スイッチングとは、保有する資産の中からその資金で別の資産を購入する注文を出す方法です。
企業型DCの資産の配分をリバランスしたい場合や、商品を入れ替えたい際に活用できます。
年1回は企業型DCの運用状況を点検して、必要であればスイッチングすると良いでしょう。
DCの専用サイトかコールセンターから申し込むことができます。
配分変更
配分変更とは、今後の掛け金で購入する商品の組み合わせや割合を変更する方法です。
値下がりリスクを恐れ、定期預金など元本を確保できる商品がほとんど、という人も多いと言います。
まずは配分変更で投信を少しずつ組み入れて、値動きのある資産の運用に慣れるのも一案です。
企業型DCの配分見直しは非課税
企業型DCでスイッチングや配分変更を行い利益を確定する形になっても、税金はかかりません。
そのため企業型DCの資産配分の見直しは、税制面の優遇を生かす方法ともいえます。
企業型DCの運用は従業員次第ですが、実際には放置している方も多いはず。
今回紹介した方法があることを、従業員に伝えてみてはいかがでしょうか。