今回は、厚生労働省が公表している人口受動態調査を元に、
コロナ禍における、婚姻数や出生率の特徴についてご紹介します。
【出典】
出生数は明治32年の調査開始以来の最小値
厚生労働省が2月下旬に発表した人口動態統計速報により、
2021年の人口動態に関する速報値がそろいました。
出生数は84万2,897人と、過去最少を記録。
調査を開始した明治32年以降の、最小値となっています。
特にコロナ禍での減少が激しく、
この2年間での減少数は、5万5,000人以上です。
婚姻件数はコロナ禍の2年で激減
さらに顕著なのが、婚姻件数の減少です。
2021年の婚姻件数は51万4,242組で、
2020年からの1年間で、4.3%も減少しています。
婚姻件数の少なさは、
将来的な出生率にも大きく影響するでしょう。
コロナ終息後にはどう動くか
出生率や婚姻件数は、新型コロナウイルスの終息後も、
回復が見込めないという意見も多いです。
経済自体が回復しなければ、
出生や婚姻に踏み切れない層は増え続ける可能性が高くなります。
今後、これらの数値がどう動くのか、注目する必要があります。