今回は、自社の従業員に出向を命じる際の注意点を紹介します。
コロナ禍で、出向を実施する企業は増えています。
ぜひ、自社での取り組みの参考にしてください。
給与をどのように負担するか決める
出向では、元の企業との労働契約が残るものの
実際に勤務するのは出向先の企業です。
給与の負担方法については明確な決まりがないため、
双方で話し合って決定します。
「負担割合を決める」「どちらかが全額払う」
「基本給を元の企業が払い、出向先が手当を払う」
などの方法があります。
社会保険の取り扱いにも注意
社会保険については明確なルールがあり、
給与を直接支払う企業での適用となります。
なお、双方から給与が支払われている場合は、
金額が大きいほうで加入します。
社会保険料の基になるのは、合算した総額です。
労災保険は出向先で負担
労災保険については、
就業中の怪我・事故を補償するものなので、
出向先の負担となります。
制度ごとに取り扱いは異なりますが、
正しく理解したうえで、手続きを進めましょう。