今回は、スーツの格安化と、利益を出すためのカラクリについて紹介します。
スーツの格安化が進む。5,000円前後の商品も
かねてから格安化が進んでいたスーツが、ついに5,000円台前後で販売されるようになっています。
以前までは、2万円でも「安価」に該当したスーツですが、働き方の柔軟化を背景に、スーツの需要は以前ほど大きくありません。
新型コロナウイルスの流行がスーツの格安化に拍車をかける
スーツの格安化に拍車をかけた出来事が、新型コロナウイルスの流行です。
テレワークや自転車通勤の増加にともない、安くても、動きやすくて普段着にできるスーツを求める人が増えています。
人件費や装飾費を削減した4,800円スーツ
格安スーツを販売している代表ともいえる存在が「AOKI」です。AOKIが2021年2月に販売開始した『アクティブワークスーツ』は、4,800円(税込)と驚きの値段設定で、約1か月で5,000着も売れています。
破格の値段設定を可能としている背景にあるのが、人件費と装飾費の削減です。
オンライン限定販売にすることで人件費を抑え、内ポケットや袖のボタンを減らして装飾費を削減しています。ハンガー付きガーメントバッグを使わずに、小さく畳んで配送している点も工夫のひとつです。