今回は、中部地方において製造業の業績が回復している状況をご紹介します。
コロナ禍での業績回復は、経営に悩む事業者の皆さまにとって、明るいニュースです。一方で、まだ課題や油断できない要素もあります。詳細を見ていきましょう。
多くの企業がコロナ流行前の利益水準を上回る
愛知・岐阜・三重に本社があり8月13日までに業績を公表した3月期決算の上場企業において、約8割が業績を回復させています。
利益水準はコロナ流行前の2019年4~6月期以上であり、特に、自動車や機械などの製造業が回復をけん引しています。
半導体不足などの不安も
製造業が回復の兆しを見せている一方、さまざまな製品に使用される「半導体」の供給が追い付いていません。
半導体不足はしばらく続くと見込まれており、どのように供給網を安定させるかが課題となっています。
(参考:TBSニュース「トヨタ 最大11工場停止 コロナ感染と半導体不足の影響」)
回復の兆しは見えるも安心できない状態は続く
中部地方における製造業の業績回復を例に、経済が回復の兆しを見せています。一方で、半導体不足や新型コロナの再拡大など、まだまだ安心しきれる状況ではありません。
企業の状況や経済の動向を慎重に見極めつつ、的確な経営判断が求められます。