今回は、帝国データバンクの調査をもとに女性社長比率の現状をご紹介します。
「女性活躍」の推進が社会全体の課題となっている中、女性の社長就任はどのような動きを見せているのでしょうか。
女性社長比率は8.1%と過去最高
帝国データバンクの調査によると、2021年4月時点での女性社長比率は、8.1%と過去最高を記録しました。同族継承による社長就任が50.8%と約半数です。
年齢別に見ると、70~74歳が15.9%と最多であり、次いで65~69歳が13.2%。平均は63.2歳と前年より高くなっていました。
業種や都道府県別の傾向は?
女性比率を業種別に見ると、最も多いのが不動産で16.9%。次いで、サービスが10.9%、小売りが10.7%と続きます。特に、サービスでは女性社長の比率が大きく上昇しました。
都道府県別では、沖縄が11.4%と最多。徳島や青森も10%超えの高い数値を記録しています。
世界的に見ると日本はいまだ女性格差が激しい
女性活躍推進の効果が出てきている一方で、「ジェンダーギャップ指数2021」における日本の順位は、120位/156か国と、低いことが分かっています。
日本国内で女性社長が増えているからと気を緩めず、各企業では引き続き男女格差是正を進めることが重要です。