今回のテーマは、「適応障害」です。
有名芸能人の発症により、最近特に注目を集めている適応障害。従業員が発症する可能性も十分にあり、企業としては他人事ではありません。概要や、職場で防止するポイントを見ていきましょう。
適応障害とは
適応障害は、環境の変化などによるストレスが原因となり、心身の不調を生む症状のことです。気分の落ち込みや不眠、意欲低下、動悸などの不調が表れます。
適応障害は、仕事や家庭、学校など、生活の中にあるストレスが要因となるケースが多い傾向です。仕事においては、特に人間関係や仕事内容が原因になります。
(参考:ドクターズファイル)
適応障害を発症したら
適応障害は、ストレスがかかり始めて3カ月以内に発症し、ストレスがなくなれば6ヵ月以内に改善するとされています。
そのため、適応障害を発症した従業員がいた場合は、医療機関での治療と同時進行で、ストレス源の改善を図ることが重要です。配置転換や担当業務の変更、転職など、可能な対策を検討する必要があります。
従業員がストレスを溜めこまないために
日頃からストレスを溜めこまない方法としては、家族や友人など、仕事場以外に安心できる場所の確保がポイントです。悩みを溜めこむ前に吐き出せる場があることで、適応障害の発症を避けられます。
そのためには、従業員が職場以外で過ごす時間を、十分に確保する必要があります。企業としては、労働時間や休暇など、働き方の整備が重要です。