今回のテーマは、「人との関わり方の変化」です。新型コロナウイルスの流行や少子高齢化の進行など、さまざまな要素から人々の生活は姿を変えています。
社会的背景を交えて解説するため、ぜひ企業経営の参考にしてください。
人と関わる時間は減少傾向
総務省の「社会生活基本調査」によると、1日の生活において「交際・つきあい」にあてる時間は、1991年の23分から2016年は14分まで減少しています。
生活総研による長期時系列調査「生活定点」では、「人づきあいは面倒くさい」と答えている人が、1998年は23.2%だったものの、2020年は35.0%です。
人と関わる機会が減り、コミュニケーションにも消極的な人が増えていると推測できます。
非対面でのコミュニケーションによる弊害も
テレワークの浸透を中心に、企業におけるコミュニケーションの形も変化しています。
文字によるやり取りが多くなったことで、仕事の利便性は増加しました。一方で、文字だけでは、相手の気持ちを理解することは難しいと言えます。人との関わりが減り、さらに気持ちの理解も難しくなることで、企業内で人間関係の問題が生まれるリスクは高まるかもしれません。
企業における信頼関係の変化に注目しよう
限られた人材を活かして企業を成長させるためには、企業内の信頼関係構築が不可欠です。人材の流動化が進んでいる現在では、企業に対する不満を抱いた人材はすぐに離れてしまいます。