学生の争奪戦が激化するなか、中小企業に有効な選考方法について解説します。3つの採用方法をご紹介するため、ぜひ、皆さまの採用活動にも活かしてください。
採用人数は減少傾向
採用情報を調査している株式会社ディスコによると、2022年新卒者の採用見込み数は、「増加」が15.6%、「減少」が12.9%です。新型コロナウイルス流行前の一昨年と比較すると、「増加」の割合が小さくなり、「減少」の割合が大きくなっています。特に、運送業や旅行業は、採用人数が大きく減少しています。
一方で、少子高齢化により労働者が不足していることから、今のうちに人材を確保することも重要です。そのため、苦境でも積極的に採用を進める企業もあります。
採用方法の多様化が進む
優秀な人材を確保するために、新たな採用方法も拡大しています。今回は、その中でも3つの採用方法をご紹介しましょう。
1つ目が、既存社員の知り合いや後輩を紹介してもらう「リファラル採用」。コストを最低限に抑えて、優秀な人材を確保できる特徴があります。
2つ目が、「ジョブ型採用」です。業務や事業内容に応じた専門的なスキルを重視するため、組織の生産性向上が期待できます。
3つ目が、AI判定を利用した採用活動です。例えば野村証券では、学生から提出してもらうPR動画をAIで解析。客観的に判定できることで、合否の判断に役立っています。
新たな採用方法の導入も視野に!
新型コロナウイルスによる採用活動への影響は、今後も続くことが予想されます。中小企業への影響も大きいでしょう。限られた予算の中で優秀な人材を獲得するためには、新たな採用方法の導入も選択肢のひとつです。
特に、今回ご紹介したリファラル採用は、低コストでミスマッチが減ることから、中小企業事業所の皆さまにも合った採用方法だと言えます。組織の現状や課題を整理しつつ、新たな採用方法も視野にいれてはいかがでしょうか。