キャリア形成を会社任せにせずに自分で決めていく「キャリア自律」。
企業が支援することで、自主的な社員が増えるなどメリットが大きい一方で注意点も理解しておく必要があります。
転職・独立リスク
社員自身が自分のキャリアを自律的に形成していく過程では、副業に取り組んだり学びを深めたりと外部への視点も増えていきます。
キャリア自律を支援することで、転職や独立する社員の増加を懸念する方も多いのではないでしょうか。
社内公募や社内起業の制度などを提供し、社内で挑戦できる環境を整備すると良いでしょう。
転職リスクよりも挑戦する企業風土を優先
パーソル総合研究所が2021年に行ったキャリア自律に関する調査によると、
キャリア自律度と転職意向は必ずしも相関しないことが分かっています。
企業がキャリア自律を支援することで、仕事への満足度が向上し転職よりも残留する意識が高まると考えられています。
また、社内起業を積極的に進めるロート製薬の山田会長は
「社内起業で飛び出す人がでても仕方ない。挑戦しなくなる方がよっぽど悪い」と考えているそうです。
こうした前向きなマインドへの転換も、同時にできると良いのではないでしょうか。