日経ウーマノミクス・プロジェクトが、女性1193人を対象にキャリアに関する調査をしたところ、
58.3%が「管理職を希望しない」と回答しています。
理由として以下の4つが挙げられました。
• 私生活と両立できない
• 残業が増える
• 管理職への成長機会がなかった
• 男性中心で違和感
また、全体の55.6%の人が自社の女性活躍推進策に「効果を感じない」と答えています。
では、女性の活躍推進のために企業が取り組むべき施策はどのようなものでしょうか。
賃金差の改善
男女間の賃金差は改善すべき課題です。
たとえば、地域間異動がない地域限定職を選んだ後に育休が長引き昇進が遅れることで、
職務内容に大きな差はなくても賃金差が開いていくケースが多く見られます。
転勤できるか否かが一つのハードルになっており、制度の見直しも必要です。
評価制度の見直し
人事評価において、時間単位の生産性が無視される傾向も、女性にとっては不利な点だといえます。
同じ年次で同じ成果を出した人への評価を考える際に、その成果を出すためにかけた時間の短さを考慮することも必要です。
心理的なフォローも大事
女性ができる職場にするには、賃金差や評価制度の改善に加えて、上司と部下が本音で話し合いやすい環境も大切です。
たとえば、人事評価にかかわるようなプロジェクトで、出産適齢期の女性社員に配慮してあえてチームから外す上司もいます。
しかし、本人がキャリアも大事にしたい場合は、ミスマッチが生まれています。
希望を双方で確認しやすくするために、普段から意見を言い合える関係づくりがかかせないといえそうです。