今回は、Institution for a Global Society株式会社(以下、IGS株式会社)
の調査をもとに、リモートワーク下での若手社員の現状を解説します。
若手の4割がコロナ禍で転職を希望
人事評価システムの運用などを行っているIGS株式会社では、
コロナ禍にリモートワークを開始した大企業の社員1,000名以上を対象に、
「リモートワーク下のコミュニケーションに関するアンケート調査」
を実施しています。
調査の結果、若手社員の42.4%が、
コロナ禍に入ってから転職を検討したことがあると分かりました。
さらに、そのうちの36.8%が、
自分の成長に対して不安を抱えています。
「上司との意思疎通のしやすさ」の低下が背景に
同調査では、転職検討や成長への不安増加の要因も分析しており、
「上司との意思疎通のしやすさ」の低下が、要因として示唆されています。
さらに、コロナ前と比較した上司のコミュニケーションについて、
上司が思っている以上に、部下は
「上司が対話的」「余裕を持ってコミュニケーションしている」
「明るくコミュニケーションしている」
など思っていないことが、明らかになりました。
中小企業でも同様の問題が発生している可能性がある
今回紹介した調査は、大企業を対象としたものですが、
リモートワークを実施している中小企業においても、
同様の傾向があるかもしれません。
自社においても、上司と部下の間にあるコミュニケーションの課題について、
実態を確認してみてください。