今回は、在宅勤務のマイナス面について、日本労働組合総連合会の調査などをもとに解説します。コロナ禍で急速に広まった在宅勤務は、すっかり仕事における「当たり前」となりました。多くの人が実施する在宅勤務には、どのようなマイナス面があるのでしょうか。
プライベートとの境目がなくなる人が7割!他にも……
日本労働組合総連合会が2020年に実施した調査では、「テレワークで仕事とプライベートの区別がつかなくなることがあったか」に対し、約71%が「あった」と回答しています。さらに、通常よりも長時間労働になることがあったと回答した人は、約52%です。
在宅勤務の手軽さから、勤務時間外に連絡が来ることもあり、かえって仕事の負担が大きくなった人が多くいます。
厚生労働省では2021年3月にガイドラインを改定
上記の実態を受け、厚生労働省では、テレワークに関するガイドラインの改定を行いました。改定後のガイドラインには、時間外や休日、深夜などに業務対応しなかったことを、人事評価に反映させてはならない旨が記載されています。
ただし、ガイドラインに法的効力はないため、状況が改善に向かうかどうかは疑問が残ります。
テレワークを継続する場合はマイナス面の改善を
コロナの収束にかかわらず、今後も在宅勤務を継続する企業は多いでしょう。在宅勤務で従業員の満足度を高め、業務の生産性を向上させるためには、マイナス面の改善が欠かせません。