今回は、コロナ禍で進んでいる異業種への出向について、いくつかの事例をご紹介します。
ぜひ、皆さまの企業における人員整理の参考にしてください。
関空勤務から物流子会社に
関西国際空港で働いていたAさん(女性)は38歳。空港の地上支援業務を展開しているスイスポートジャパンの社員です。
新型コロナウイルスの影響で会社の経営が悪化する中、Aさんが命じられたのは、アスクルの物流子会社への出向でした。
商品の状態や個数を確認することが主な仕事です。それまでとは全く異なる業種ではあるものの、Aさんは前向きな姿勢で仕事に取り組んでいます。
学生服販売や卵焼き製造への出向も!
スイスポートジャパンでは、アスクルへの出向を皮切りに、次々と新たな出向先を開拓しました。
学生服・企業ユニフォームの製造販売を行っている「日清商会」、卵焼き製造メーカーのクレフォートグループなどが一例です。
スイスポートジャパンは、過去5年間で社員数が5割以上増えており、コロナ禍の人員整理や人事マネジメントに手を焼いていました。
出向を進めることで、コロナ禍の乗り越えを図っています。
出向を成功させる秘訣は「出向支援サービス」
出向先を見つけるうえで大きな役割を担ったのが、公益財団法人 産業雇用安定センターです。産業雇用安定センターでは、専任コンサルタントによる出向支援を実施しています。
皆さまの企業で出向を実施する際も、出向を支援する外部サービスを利用してはいかがでしょうか。出向が成立する可能性が高まり、人事マネジメントが円滑に進むでしょう。