今回は、2022年4月から始まる不妊治療の保険適用について解説いたします。
現行の助成措置と比べて、どのような変更点があるのでしょうか。
1. 女性は43歳未満を対象
2021年12月、厚生労働省は、2022年4月開始予定の不妊治療に係る保険適用について、女性は43歳未満(治療開始時点の年齢)を対象とする方針を明らかにしました。(掲載元:NHKニュース)
40歳未満の女性は1子ごとに6回まで、40~43歳未満の女性は、1子ごとに3回までが上限です。
現行の助成制度で定められている所得制限は撤廃されます。
2. 事実婚も対象に
新制度は、基本的に従来の助成措置を踏襲するものの、新たに事実婚夫婦も対象となります。
また、体外受精や顕微授精、人工授精なども対象となり、医療機関ごとに異なっていた、価格や治療方法の体系化も期待されています。
3. 不妊治療保険について周知し、多様なキャリア形成を
不妊治療にあたっての負担を軽減できれば、不妊治療による離職の防止につながり、従来よりも多様なキャリア形成が可能となるでしょう。
皆さまの企業においても、不妊治療の保険適用について理解を促進するために、本記事の内容をお役立てください。