今回は、対策白書の内容をもとに、労働者における自殺の現状を解説します。
ぜひ、自社での対策に活かしてください。
【出典】令和3年版自殺対策白書
令和2年の自殺者数は全国で21,081人
令和2年の自殺者数は21,081人であり、前年と比べて912人増加しました。男性は減少しているものの、女性が増加しています。
特に、働いている女性の自殺者数が増加している点が特徴的です。職種別に見ると、事務員やサービス職、医療・保険従事者が多い傾向にあります。
児童・生徒の自殺者数は過去最多
令和2年は、児童・生徒の自殺者数が過去最多の499人となりました。将来に対する不安が関係していると推測されています。
また、有名人の自殺も影響している可能性があると考えられています。人気俳優の自殺直後に、統計上の予測値よりも自殺者数が増えています。
企業ごとにできる対策を
コロナ禍で女性労働者の自殺者数は増加しています。表面的な様子だけを見ても、悩みや不安を抱えていることを判断できないケースは多いでしょう。
従業員が持つ不安や悩みを根本から解決できるよう。企業ごとに対策を講じてください。