今回は、総務省統計局の調査を元に、高齢者の人口について詳しく紹介します。
少子高齢化が進んでいることは周知の事実ですが、統計で見るとどのような特徴があるのでしょうか。
【出典】総務省統計局「高齢者の人口」
総人口の29.1%が65歳以上の高齢者
総務省では、敬老の日にちなんで、65歳以上の高齢者に関する統計を発表しました(2021年9月15日現在)。
65歳以上の高齢者は3,640万人と過去最多。総人口に占める割合は29.1%です。これは世界で最も高い割合であり、2位のイタリアを5.5%も上回っています。
65歳以上の就業者数は906万人
2020年における高齢者(65歳以上)の就業者数は906万人と過去最多です。高齢者就業率にすると25.1%。高齢者の約4人に1人が働いている状況です。
男女別に見ると、男性が34.2%、女性が18%でした。
主要国の中では、韓国に次ぐ2番目の高さとなっています。
65歳以上の高齢者数・就業率を業種別に見ると
高齢者の就業者数を業種別に見ると、最も多いのが卸売業・小売業で128万人。次いで農業・林業が106万人、サービス業104万人です。
高齢者の就業率で見ると、農業・林業が53%で最も高く、次に不動産・物品賃貸業の26.4%となっています。
業界によって高齢者の就業に傾向があります。