今回は、30~40代向けの地方求人が増加している状況について解説します。
増加の背景にある理由も深掘りするため、ぜひ、自社における採用活動に役立ててください。
ミドル層に向けた地方求人が増加傾向
大手人材会社のエン・ジャパン株式会社は、全国の転職コンサルタント200名を対象に、コロナ禍でミドル人材を対象とした地方求人数にどのような変化があったかを調査しています。
調査結果は、「増えていると感じる」と答えた割合が7%、「どちらかと言えば増えていると感じる」と答えた割合は25%でした。
一方で、「変化を感じない」と感じた割合は34%です。
【参考】『ミドルの転職』転職コンサルタントアンケート| エン・ジャパン株式会社
テレワークの普及による影響が大きいと見込まれる
同調査では、「増えている」と回答した32%に、ミドル人材を対象とした地方求人増加の理由についても回答を得ています。「テレワークの普及により都市に住む人材の採用が可能になったため」が56%でトップでした。
「地方に拠点を設ける企業が増えたため」の割合も41%と高く、デジタル技術の活用により、採用や事業展開の在り方が多様化していることが、背景にあると見込まれます。
地方転職の意欲が高まっているミドル層へのアプローチを
コロナ禍では、地方転職を希望するミドル層自体も増加傾向にあります。企業としては、転職意欲が高まっているミドル層へのアプローチが、人材確保に有効だと言えるでしょう。
テレワークの導入を初めとしたデジタル技術の活用は、ミドル層の採用活動を有利に進めるための鍵となりそうです。ぜひ、自社の採用方法を見直しながら、ミドル層へのアプローチを検討してみてください。