今回は、近年台頭している「オンライン労働組合」についてご紹介します。
働き方の多様化やグローバル化など、労働者を取り巻く環境が大きく変わる中、オンライン労働組合の台頭にはどのような意義があるのでしょうか。
日本ではオンライン労働組合「みんなのユニオン」が結成
コロナ禍で労働市場のデジタル化が進む中、各国でオンライン労働組合が勢力を伸ばしています。アメリカの「オーガナイズ」や、韓国の「ライダー・ユニオン」が一例です。
日本では、2020年2月に「みんなのユニオン」が結成され、2021年7月現在の登録者数は2,400人にのぼっています。中小企業や非正規労働者も多く加入しているようです。
オンライン労働組合のメリットは?
オンライン労働組合は、組合費などの活動コストが低い傾向にあります。たとえば、みんなのユニオンは組合費が無料で、好きなときに登録・脱退できます。
活動参加の義務はなく、ほかの労働組合との併用も可能であるため、誰でも登録しやすい点がメリットです。
労働運動の在り方は多様化している
皆さまの企業においては、社員で構成された労働組合が存在していないケースが多いでしょう。しかし、今回ご紹介したように労働組合は外部の人間とも構成でき、自社の従業員が一人でも加入していれば、企業との交渉も可能です。経営者にとっては、ユニオンは、厳しい相手になります。
(参考:PRタイムス)