ダイバーシティとは、多様性のこと。組織の活発化、人材定着、個性の尊重、さまざまな観点から、ダイバーシティ経営は注目を集めています。ぜひ、皆さまにおける企業経営の参考としてください。
LGBTは13人に1人!性の多様性を広げるためには?
LGBTとは、たとえばレズやゲイなど、性的少数者を表す言葉です。LGBTは13人に1人の割合でいるとされており、職場やお客さんなど、仕事で関わる人の中にもいるでしょう。
損保ジャパン人事部ダイバーシティグループでは、ダイバーシティに関する社内研修の際に、「SOGIE(ソジー)」という言葉を使用しています。SOGIEとは、以下の用語のアルファベットに由来しています。
・セクシュアルオリエンテーション(相手の性別)
・ジェンダーアイデンティティー(自己として認知している性別)
・ジェンダーエクスプレッション(性別の在り方)
SOGIEを構成する3つは、特定の性別や人物ではなく、すべての人にとって重要な要素です。これにより、従業員一人ひとりが、性の多様性を自分ごととして考えられるようになっています。
事業者にできることは?
性に関する指向は、個人の自由であり、プライバシーに関わります。各企業では、従業員のプライバシーが侵害されないための配慮が重要です。例えば、ある従業員がLGBTであることを打ち明けた場合、相手の発言を受け止め、絶対に否定してはなりません。また、本人の同意なく周囲に広めることも、プライバシーを傷つけることとなります。
LGBTの人が組織から排除されず、心地よく過ごせる職場環境を作ることが、事業者に求められます。
性の在り方への理解を深める取り組みを
皆さまの事業所においても、従業員やお客さんなど、さまざまな場面でLGBTの人と接することがあると思います。公言していないだけで、実際はLGBTに該当する人も多いでしょう。
個人のプライバシーを守るためには、組織として、性の在り方に対する理解を深める取り組みが不可欠です。また、中小企業が今後成長するためにも、多様な人材を尊重するダイバーシティ経営が重要となります。